日頃のお手入れマメ知識

お内仏のお手入れ

金箔・金粉

  • 金箔・金粉を使用した個所は傷がつきやすいので、素手で触れないでください。
  • お掃除が必要なときは毛払いで軽く払う程度にします。
  • 水滴がついたらティッシュ等柔らかい水分の吸収の良いもので吸い取るようにしてください。(注意・絶対拭かないこと)
  • 蝋燭がたれ落ちたときや蝋燭や線香のすすで黒ずんだ場合は、拭かずにそのままにしておいてください。そのままの状態で当社までご一報ください。
  • 蝋燭は必ず和蝋燭を使用してください。西洋ローソクは金箔・金粉をひどく傷めます。

彫刻

  • 金箔・金粉同様、毛払いを使用してください。
  • 彫刻は繊細さが特徴ですので、決して力を入れて強く扱わないでください。
    特に金箔・金粉を使用している所はご注意ください。

漆塗・蒔絵

  • 金箔・金粉同様、毛払いで軽く払う程度にします。
  • 拭かれる場合は柔らかい布で軽く拭く程度にしてください。
  • 蒔絵は、漆塗りの上に描かれていますので、特に気をつけて金箔・金粉同様毛払いで軽く払う程度にします。

金具

  • 金箔・金粉同様毛払いを使用してください。
  • 素手で触れないでください。
  • 手の油分や塩分で青錆が出る場合がありますのでご注意ください。
    手の汗やアルコール、動物(ネズミ・猫等)の尿などで変色・変質したりしますので、 充分お気をつけてください

唐木仏壇

  • 唐木仏壇も、金仏壇、浜仏壇と共通部分は、同じ様に取り扱ってください。
  • 唐木仏壇は、唐木の光沢が特徴で磨くほどに美しい艶が出てきますが、だからといって決して強く拭かないでください。
  • 柔らかい布でやさしく拭くようにしてください。

ご注意

直射日光

■直射日光

直射日光に当たりますと変質、変色の原因になりますので必ず予防方法を取ってください。(例・窓に力ーテン、簾等をつける。)
湿気

■湿気

気も変質、変色の原因になりますので、普段から風通しを心掛けていただき、長雨の後は必ず風を通してください。また、虫食いの原因にもなりますので気をつけてください。


水拭き

■水拭き

水拭きは絶対しないでください。拭かれる場合は、油気のない柔らかい布で軽く拭くようにしてください。また、強くこすると傷の原因になりますので気をつけてください。〔サッサ、ダスキン等油分多いものは使用しないでください。〕
素手で触れないでください

■素手で触れないでください

金箔・金粉・塗り等は直射日光・湿気同様、塩分も非常に嫌いますので素手では触らないで下さい。柔らかい手袋(精密機械用)を着用しますとお仏具を持つとき便利なので、ご用意いただくと重宝します。


雨戸・障子の無理な開閉は避けてください

■雨戸・障子の無理な開閉は避けてください

雨戸・障子の開閉の時は下部に手を添えるようにして下さい。 お内仏は重量があり、ご安置場所の床が安定しておりませんと、お内仏が水平にならなくなり雨戸・障子が開閉しにくくなります。 その様のときは無理に開閉せずに、そのままの状態で当社までご一報ください。

お仏具のお手入れ

真鍮製品
真宗大谷派〈東派〉用

真鍮製品

お仏具の中でも真鍮製のお仏具は時々お磨きが必要です。日々の功徳を落とす意味においても家族全員でお磨きをいたしましょう。 お磨きをする場合は金属洗浄剤・金属研磨剤等を利用されますと、便利できれいに出来ます。 尚、すでに表面加工や金メッキをしている真鍮製の仏具は絶対にお磨きはしないでください。 柔らかい布で、から拭きかお湯で洗う程度にしてください。
真鍮製品

宣徳(色付)製品
浄土真宗本願寺派
〈西派〉用

宣徳(色付)製品

色付けしているお仏具は柔らかい布で、から拭きか、お湯で洗う程度にしてください。 尚、金属研磨剤で磨いたり、強くこすったりいたしますと色付けがはがれます。 お鈴はから拭きしてください。中にマッチや蝋燭の燃えかすを入れると、お鈴の中が変色いたします。
宣徳(色付)製品

金箔・塗り製品
浄土・禅・天台・真言宗用

金箔・塗り製品

金箔・金粉仕上げのお仏具は毛払いで払う程度にしてください。 〔注意…絶対に拭かないください。〕漆塗りのお仏具は、柔らかい布でから拭きしてください。 汚れが取れない場合は仏壇専用のつや出し(ニューグット)を使用されますときれいになります。
金箔・塗り製品